2006.5.7
今回は3Mix-MP法について、少し補足説明してみたいと思います。
3Mix-MP法は、三種類の抗生物質の力で、むし歯菌をやっつける方法であることは、このHPでもページを設けて説明して来ました。
むし歯が大きくなって、歯の神経に届きそうなとき、3Mix-MP法で菌を死滅させると、神経を取らずに済みます。
歯の神経は、極めて脆い組織です。 たとえば、手や足などでは、怪我をして多少傷口からばい菌が入っても、それをやっつける強い免疫力が備わっているのですが、歯の神経はその免疫力が弱い。
歯の神経というのは、歯の内部の一番奥、いわば「奥の院」にあります。その「奥の院」のまわりは、固い歯の「壁」に囲まれてガードされています。 そこまでガードされていれば、強力な免疫力がなくても、[奥の院」は安全なはずなのですが、食生活の変化などで、甘いものを頻繁に口にする私たち現代人の場合、むし歯の菌は簡単に繁殖して、油断するとすぐその[奥の院」まで歯の「壁」を打ち破って届いてしまいます。
3Mix-MPは、そういう菌を叩く薬です。 菌の侵入によって「奥の院」の神経が危ないというとき、菌をやっつけて神経を救うことができます。 しかし、神経がすでにむし歯菌によって大きなダメージを与えられていると、そこでいくら3Mix-MPで菌をやっつけても、神経はもとの健康な状態には戻りません。 3Mix-MPは、むし歯菌を殺菌することは出来ても、瀕死の神経を蘇生させることは出来ません。
ですから、むし歯に気付いたら、出来るだけ早めの治療をお奨めします。 ここまでむし歯が大きくなったら、いつ治療しても同じだ、などと考えず、早くに治療したほうが、大きなむし歯でも神経を救える可能性はずっと高くなります。 |